骨粗しょう症

骨粗鬆症は骨がスカスカになって骨折しやすくなる病気です。

高齢の女性によくみられる病気ですが、実は素因は胎生期(お母さんのお腹にいるとき)に決まってしまうこともあるようです。

老年期だけでなく、女性は生まれてからずっと骨粗しょう症に気をつけなければならないようです・・・・・

*胎生期*  お腹に赤ちゃんがいるときにカルシウム不足になるとお腹の赤ちゃんもカルシウム不足で骨が弱い子になってしまいます。お母さんの健康維持だけでなくお腹の赤ちゃんの骨のためにカルシウムを摂りましょう。

*思春期*  女子は小学校高学年で骨量の増加率が一番高いようです。この時期にしっかり運動して筋肉を動かし、よく寝て、よく食べること、で、最大骨量を10%あげられると、骨粗しょう症で骨折するリスクが半分になるみたいですよ。

20歳で最大骨量に達して

*性成熟期*  女性ホルモンは骨を良い状態に保つホルモンです。月経不順、無月経、ダイエットによる低体重、過度な運動、日光を避ける、偏った食事は骨量維持にマイナスに働きます。  

妊娠、出産で失われる骨量はわずかですが、その後の授乳ではおっぱい中にたくさんのカルシウムがお母さんの骨から出ていきます。ただ卒乳すると骨量は戻ってきます。

「妊娠後骨粗しょう症」と言って産後に突然背骨の圧迫骨折が起こる病気が注目されています。妊娠中のビタミンK ビタミンDカルシウムといった栄養不足で骨の状態が戻らず、産後に圧迫骨折を起こしてしまいます。

*更年期〜老年期  エストロゲンの欠乏、加齢、生活習慣病は骨に対してストレスとなり骨量減少を起こします。ホルモン補充療法で女性ホルモンを整え、生活習慣病予防をして、骨量減少を食い止めるように気をつけましょう。

とくに高齢になったら、骨折防止に心がけます。体力がなくなるとちょっとしたことで骨折し、骨折が引き金となって動かなくなり、運動機能が下がりさらに転ぶ、寝たきりになり、閉じこもり、認知症が進み・・・・と高齢女性の介護となる原因は骨折から始まることが多いのです。

いかに栄養と運動が骨のために大切かということですよね。